「英検2級ってどのくらいのレベル?」「合格に必要な英語力は?」「他の試験と比べると難しいの?」
この記事では、英検2級取得を考え始めた方のために、具体的なデータや比較を交えながら詳しく解説します。
※本記事は、2025年8⽉時点の情報に基づいています。最新情報は、英検公式サイトでご確認ください。
英検2級のレベルは
英検2級のレベル
日本英語検定協会によると、英検2級のレベルは「高校卒業程度」とされ、社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められています。入試活用、単位認定などにも適用されますので、標準的な大学受験英語の難易度と考えておきましょう。
例えば、皆さんが、海外留学をするとします。授業で、社会的な話題について書かれた文章を読んだり聞いたりして情報を整理し、それに対する意見や考えを伝えることができるレベルです。
試験の内容としては、社会的な話題(自然・科学、時事・社会など)に関する記事やニュース、講義やプレゼンテーションなどが出題されます。リスニングでは、ラジオ番組や討論なども取り上げられます。
中学英語だけで太刀打ちするのは難しく、高校1~2年レベルの語彙・文法がしっかり身についており、より実用的に英語を使う力が求められます。
英検2級合格に必要な力
単語レベル
英検2級に合格するためには、約5,100語レベルの語彙力が必要だと言われています。これは、高校卒業までに学ぶ基本的な単語に加え、ややアカデミックな単語も含まれます。
「単語帳はどれを使えばいいの?」と悩む人もいるかもしれませんね。旺文社の『英検2級 でる順パス単』は、過去の試験を分析し、でる順に単語が掲載されているので効率的に学べます。
英検の単語問題では、文脈の中でどのように使われるかを問われることも多いので、単語の意味を使い方と一緒に覚えるようにしましょう。
また、過去問を解く中で、自分が間違えやすい単語や、意味を曖昧にしか覚えていなかった単語をリストアップして、集中的に復習することも効果的です。
英検CSEスコアの目安
英検では、合否に加えて「英検CSEスコア(英語力を数値化した指標)」が提示されます。
英検2級の合格基準スコアは、一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)が1520点、二次試験(スピーキング)で460点、合計で1980点以上です。
このスコアを見れば、「余裕をもって合格できたのか」「どの技能が苦手なのか」などが明確に分かるため、単なる合否だけでなく、自分の実力を客観的に知るツールとして非常に役立ちます。また、この合格基準スコアは毎回固定されているので、回次が異なる受験結果を比較して、合格までの距離をより客観的に把握できるのです。
CEFRではどのレベル?
英検2級は、CEFR※でいうとA2~B1にあたります。
CEFRと英検を含む検定試験とのレベル対照表については、旺文社 教育情報センターの解説記事をご覧ください。
※CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)は、世界中で広く利用されている外国語運用能力の指標です。
TOEICだと…
「英検2級のレベルは、TOEICでいうとどのくらい?」と気になる人もいるのではないでしょうか。
一般的に、英検2級はTOEIC L&Rで550~785点程度、TOEIC S&Wで240~310点程度に相当すると言われています。
ただし、TOEICはビジネスシーンでの英語力を測る試験であるのに対し、英検はより幅広い場面での英語力を測る試験であるため、あくまで目安として考えてください。
英検2級の設問数・語彙数・相当学年・CSEスコアなど
試験内容
英検2級の試験では、⼀次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と⼆次試験(⾯接)があり、リーディング、ライティング、リスニングでそれぞれ設問形式と設問数が決まっています。
■一次試験
一次試験は、筆記試験(85分)とリスニングテスト(約25分)の2部構成です。
筆記試験の解答形式はマーク式、ライティングは記述式です。
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 17 | 短文 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
長文の語句 空所補充 | パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 | 6 | 説明文 | ||
長文の内容 一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 8 | Eメール 説明文 | ||
ライティング | 英文要約 | 文章の内容を英語で要約する。 | 1 | 説明文など | 記述式 |
英作文 | 指定されたトピックについての意見を英語で論述する。 | 1 | トピックなど | ||
リスニング | 会話の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。(放送回数1回) | 15 | 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
文の内容 一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数1回) | 15 | 物語文 説明文 |
■二次試験
⼆次試験は⾯接形式のスピーキングテスト(約7分)です。
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 60語程度のパッセージを読む。 | 1 | 個人面接 面接委員1人 (応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価) |
パッセージについての質問 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える。 | 1 | ||
イラストについての質問 | 3コマのイラストの展開を説明する。 | 1 | ||
受験者自身の意見など | ある事象・意見について自分の意見などを述べる。 (カードのトピックに関連した内容) | 1 | ||
日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。 (カードのトピックに直接関連しない内容も含む) | 1 |
英検2級と英検準1級との違い
英検2級 | 英検準2級 | |
---|---|---|
設問数 | 68問 | 67問 |
試験時間 (筆記・リスニング) | 85分・約25分 | 90分・約30分 |
合格基準スコア | 1980点 | 2304点 |
レベル | 高校卒業程度 | 大学中級程度 |
英検準1級は、大学中級程度の英語力が必要とされ、よりアカデミックな内容を理解し、英語を使いこなす能力が求められます。入試活用、海外留学などにも幅広く適用される資格です。難関大学の英語入試の難易度と考えておきましょう。
例えば、大学の講義を英語で受けたり、英語で論文を書いたりする能力が求められるのが、英検準1級です。
将来的に、英語を使って専門的な勉強や仕事をしたいと考えている人は、英検2級合格をステップに、ぜひ準1級合格も目指してください。
英検2級と英検準2級プラスとの違い
英検2級 | 英検準2級プラス | |
---|---|---|
設問数 | 68問 | 68問 |
試験時間 (筆記・リスニング) | 85分・約25分 | 85分・約25分 |
合格基準スコア | 1980点 | 1829点 |
レベル | 高校卒業程度 | 高校上級程度 |
2025年度新設の英検準2級プラスでは、身近な社会的な話題についての英語を理解し、使えることが求められます。
例えば、学校生活に関連する話題についての文章を理解したり、自分の意見を伝えたりと、比較的身近な場面での英語力が中心となります。高校入試や大学入試で活用できるレベルと考えておきましょう。
一方、英検2級は、準2級プラスまでに身につけてきた力を、実生活の様々な分野で応用できる英語力を身につけている級となります。より社会的な話題に関する文章を理解したり、自分の意見を英語で述べたりする能力が求められます。
英検2級の合格点は
英検2級一次試験の合格点
英検2級の一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)の合格基準は、英検CSEスコアで1520点(満点は各技能650点、合計1950点)です。スコアは各回の試験実施後に、日本英語検定協会が独自の統計的手法で算出しているため、皆さんが正答数からCSEスコアを算出することはできません。なお、技能によって設問数が異なりますが、いずれの技能も満点スコアが650点であることを考えると、1問の重みが変わってくることにお気づきでしょう。一方で、英検が技能ごとのバランスや総合的な英語力を重視していることがわかると思います。
CSEスコアは算出できなくても「何割くらい正解できていれば合格できそう?」と気になる人も多いでしょう。
日本英語検定協会からは、英検2級の一次試験では、各技能おおよそ6割程度の正答率で、多くの受験者が合格していると報告されています。まずは、各技能の正答率6割以上の取得を目標とするとよいでしょう。
過去問を解く際には、合計の正答率を気にするのではなく、各技能のバランスを意識して、苦手分野をなくすようにしましょう。例えば、リーディングで6割取れていても、リスニングが5割しか取れていない場合は、リスニングの対策を強化する必要があります。
英検2級二次試験(スピーキング)の合格点
英検2級の二次試験(スピーキング)の合格基準は、英検CSEスコアで460点(満点は650点)です。日本英語検定協会からは採点基準は公開されていませんが、Webアプリ「受験生のための英検カコモン」の「二次試験(スピーキング)対策」の中で、旺文社独自の採点項目を提供していますので、参考にしてください。
「英検カコモン」を使ってみる
※ご利用には「旺文社まなびID(無料)」へのご登録が必要です
二次試験(スピーキング)においても、正答率6割以上が取れるようにしておきましょう。
とはいえ、採点基準がわからないのでは、模範解答が示されていたとしても、「点数が取れているのか?」と不安を感じるという悩みはよく聞かれます。
英検公式サイトには「応答内容、発音、語彙、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」と示されていますので、難しい単語や表現を使うことよりも、簡単でも正確に、自分の考えを論理的に伝えることを意識してみてください。
まとめると、
・適切な応答内容と十分な情報量で答えられているか
・正しく発音できているか
・語彙・文法・語法が正しく使えているか
・積極的にコミュニケーションを図ろうとしているか(アティチュード)
といった観点で評価してもらえるように解答してください。
特に、最後の観点「アティチュード」は、英語に自信がなくても評価されやすい観点ですので、積極的にコミュニケーションしようとする姿勢を見せ、相手に聞き取りやすいよう、大きな声ではきはきと話しましょう。
英検2級の試験の特徴
受験者数
日本英語検定協会から、英検を受けた「受験者数」ではなく、試験の申し込みをした「志願者数」が公表されており、2024年度の英検全体(※)の志願者数は4,489,999人となっています。
※実用英語技能検定、英検IBA、英検Jr. の志願者数の合算
英検2級合格者の平均年齢/学年
従来型の英検は、年3回実施されます。英検2級の合格者の平均年齢は公開されていませんが、日本英語検定協会が公表した資料(※)によると、英検2級の合格時期についてもっとも多いのが、「高2第3回」で17.2%、次いで「高3第1回(13.6%)」、「高2第2回(12.3%)」と続きます。合格者全体の75%以上が高校生ということがわかります。割合として多くはありませんが、「中3第2回」も4.0%合格しています。
※「「準2級プラス」を受験する最適タイミングは?」日本英語検定協会(2025.4)
また、旺文社が行った調査(※)では、過去1年以内に「英検2級を受験した」と回答した方の属性は、「高校生」が全体の5割を占めています。

英検(従来型)と英検S-CBTの違い
英検には「英検(従来型)」と「英検S-CBT」という2つの実施方式があります。2つの実施方式に違いはありますが、問題形式、難易度、級認定、英検CSEスコア取得などはすべて同じです。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方式で受験しましょう。
英検(従来型) | 英検S-CBT | |
---|---|---|
実施方式 | 紙と鉛筆の試験(スピーキング:面接) | コンピューターを使った試験 (スピーキング:吹き込み式、ライティング:手書きorキーボード操作) |
実施級 | 1級~5級(すべての級) | 準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級 |
測定技能 | 一次試験(リーディング・ライティング・リスニング) 二次試験(スピーキング) ※一次試験合格者のみ、後日 | 1日で4技能の測定が可能 |
受験日 | 年間3回、決まった検定日に受験 | 年3回の検定期間内に、希望日を選んで受験 |
受験会場 | 協会が指定した会場で受験 | テストセンターを自分で選んで受験 |
検定期間内の上限受験回数 | 1回 ※一部の条件下で「重願受験」 (同一検定回で同じ級を2回受験)可能 | 同一検定回で同じ級を3回まで受験可能 |
試験の順序 | ①リーディング ②ライティング ③リスニング ④スピーキング(二次試験) | ①スピーキング ②リスニング ③リーディング ④ライティング |
英検2級取得は大学受験や高校受験で有利
旺文社教育情報センターの記事(※)によると、受験生が大学入試(一般選抜)で利用した英語の外部検定試験は「英検」が92.8%と報告されているように、英検を取得していると大学受験を有利に進めることができると言えるでしょう。
※「受験生が利用した英語外部検定<2025年 一般選抜>今回も 9 割以上が英検を利用!」旺文社教育情報センター(2025.8)
また、旺文社が行った調査(※)では、英検2級を学習する理由として、約半数の48.4%が「大学入試のため」と回答しています。
同調査では「高校入試のため(5.0%)」といった回答もあり、大学や高校の入試利用のために受験している人が多いことがわかります。

英検は、一度取得した級や英検CSEスコアが生涯有効な資格ですが、特に大学入試での利用においては、取得時期の指定(例えば「二次試験を2024年1月以降に受験したものが有効」など)がある場合がありますので注意してください。
※旺文社「英検に関するアンケート」実施機関2025.5.30~6.30より
英検2級 大学入試での活用事例
英検は、400以上の大学の入試で利用することができます。利用方法には「出願資格」「得点換算」「加点」「判定優遇・合否参考」などがあります。
ここでは、2025年度の大学入試情報より、英検2級の具体的な活用事例をいくつかご紹介します。
※詳細は必ず大学発行の募集要項等でご確認ください。
[出願資格]
明治大学
商学部(商学科)【一般選抜-英語4技能試験利用】
:2級以上
法政大学
経営学部【一般選抜-英語外部試験利用(出願資格型)】
:2級以上
[得点換算]
駒澤大学 全学部(※医療健康科学部除く)【一般選抜】
:英検CSEスコア1950以上
[加点]
早稲田大学 国際教養学部(国際教養学科)【一般選抜】
:2級以上
大阪教育大学 教育学部(学校教育教員養成課程<教科教育専攻[英語教育コース]>)【一般選抜】
:2級以上
英検2級 高校入試での活用事例
英検2級は、高校入試においても優遇措置が受けられる場合があります。なお、高校入試においては、「英検準2級以上」を優遇措置の対象としている学校が多いため、ここでは「英検準2級以上」も含めて、2026年度入試情報より、具体的な事例をいくつかご紹介します。
※詳細は必ず高等学校発行の募集要項等でご確認ください。
[加点]
順天中学高等学校【一般入試・推薦入試】
:準2級以上
共立女子第二高等学校【一般入試・推薦入試】
:準2級以上
芝浦工業大学柏高等学校【一般入試】
:2級以上
※2025年度募集要項より
関西大学高等部【一般入試】
全学科:準2級以上
※2025年度募集要項より
英検2級合格者の声
実際に英検を受験して合格した人は、どのような学習をしたのでしょうか? 旺文社が調査した英検合格者の学習法を紹介します。
『先生の添削みたいなライティングAI採点』
もともと準2級までは持っていて、今回は2級に挑戦して無事合格することができました。準2級以降、『でる順パス単』と『過去6回全問題集』はセットで買って使っています。Webアプリ「英検カコモン」はお試しで試験直前に登録したのですが、すごいなと思ったのはライティングAI採点機能です。
先生に見てもらっているかのようなきめ細かい添削をしてもらえると感じました。
そして、過去問を数年分一気に解いて、問題に慣れてから本番に臨みました。本とは違ったよさがありますね。
『過去問を解いて単語を重点的に』
英検は5級から2級まで持っており、2級は高3の夏にS-CBTで駆け込みで受験して合格することができました。
英検で問われる単語は経験上、過去問で出されたものから出る印象があるので、『過去 全6回全問題集』を使って過去問を解きながら単語学習を重点的に行いました。英検の学習は既視感が大事だと思っているので、過去問を回して、見慣れた単語を増やしていきましょう。
『「英検カコモン」の24時間トライアルをフル活用』
Webアプリ「英検カコモン」に会員登録後、24時間はすべての有料機能やコンテンツが無料でトライアルできるので、その間に3年分を一気に解きました。
すべての問題にくわしい解説がしっかりと付いているのでわかりやすかったです。
トライアル終了後も「ライティングAI採点」や「分野別特訓」は使えるので、試験直前まで使いました。
『英検対策授業でシミュレーション』
学校や塾の英検対策の授業を活用しました。ライティングの添削は10回以上してもらったし、スピーキング対策も入室から終了の流れまで含めて模擬面接を行ってもらいました。
私はリーディングは得意ですが、リスニングやスピーキングについては聞いて覚えること、話す練習を重ねることが必要でした。
『過去問を解いて問題形式に慣れておく』
試験の2週間前に過去問題集を買って、掲載されている問題は一通り全部解きました。問題形式に慣れていたので本番も安心でした。
スピーキングは先生に面接の相手を頼むのをためらってしまい、ほぼ対策なしで試験に臨むことになってしまいました。学校や塾の先生に頼めばよかったなと思います。
英検2級の対策法は
どういう対策が必要?
まずは実力をチェック
まず過去問を1回分、時間を計って本番と同じ条件で解いてみることから始めましょう。自分の実力を測り、出題傾向を知ることができます。あまりに難しいと感じたら、英検2級レベルの文法・語彙の学習から始めるか、自分の実力に近いひとつ下の級である準2級プラスの受験を考えてみてもよいかもしれません。
過去問が対策の要
本格的に英検2級の対策を開始したら、過去問を複数年分解いていきましょう。試験形式に慣れることで、素早く解答できるようになります。
過去問を解き終わったら必ず答え合わせをして、間違えた問題の解説を読み、なぜ間違えたのかを確認しましょう。答え合わせの結果をもとに、間違えた問題を解き直すことで、正答率を上げることができます。
また、英検2級合格に必要な正答率は公表されていませんが、6割以上の正答率で合格している人が多いと報告されているため、正答率6割に満たない分野は重点的に取り組むとよいでしょう。過去問を解くことで、合格までの距離と自分の苦手分野を把握し、今後の学習計画を立てる上での指針としてください。
「英検カコモン」なら過去問9回分
旺文社のWebアプリ「英検カコモン」なら、最新9回分の過去問をスマホで手軽に解くことができます。移動時間やちょっとした空き時間にも学習できるので、ぜひ活用してみてください。学習の記録から苦手分野がすぐわかり、間違えた問題に絞り込んで学習することもできます。
平均的な学習時間
必要な学習時間は、現在の英語力によって大きく異なります。初めて英検2級を目指す場合は、未習分野の量によりますが、3か月程度の対策期間を想定しておくとよいでしょう。
旺文社が行った調査では、英検2級受験者が対策に費やした期間としてもっとも多かったのは「半年以上」の21.0%、次いで「1か月」の18.8%、「2か月」の14.9%でした。

リーディングの対策方法
リーディング問題の概要
英検2級のリーディングには、大問1の単語・熟語問題と、大問2・3の長文読解があります。
大問1:短文の語句空所補充問題で、単語の知識を問う問題が多く出題されます。
大問2:長文の語句空所補充問題で、説明文が出題されます。
大問3:長文の内容一致選択問題で、Eメールと説明文が出題されます。
早めの単語学習と文脈をつかむ力
リーディングは英検2級レベルの単語を身につけ、長文読解の対策をすることが必要です。単語学習は暗記や復習に時間がかかるため、早めに取り組む人が多いことがわかっています。長文読解は、過去問を解いて対策しましょう。
⻑⽂読解では、速読よりも⽂脈をつかむ力が大切です。過去問を解いてEメールや説明⽂がどのような英文構造をしているのか確認しましょう。例えば、説明文は序論、本論、結論のパラグラフ展開になることを知っていれば、わからない部分があっても全体の流れを想像することができ、問題に答えやすくなります。
ライティングの対策方法
ライティング問題の概要
英検2級のライティング問題は、「英文要約」と「英作文」の2種類が出題されます。
要約問題:提示された200語程度の英文を読み、その内容を45~55語で要約します。
英作文:提示されたトピックに対して、自分の意見とその理由2つを80~100語で書きます。
とにかく書いて添削を受けること!
ライティング対策のコツは、「とにかく書いて、添削を受けること」を繰り返すことです。
「自分の解答は合格レベルなのか、模範解答を見てもわからない」「語彙・文法をどのように直したらよいかわからない」「まだ解答を書ける自信がない」といった疑問や不安を抱く人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、実際に解答を書いて添削を受けることです。解答の完成度に自信がない段階でも、どのように書いたらよいかアドバイスを受けることによって、効率的にブラッシュアップすることができます。さらにこれを繰り返せば、書き方や語彙・文法が身につき、高い評価を得られる解答を書くことができるようになります。学校や塾の先生に見てもらう機会がない場合は、AIを活用した添削サービスを利用してみましょう。
「英検カコモン」のライティングAI採点なら
ChatGPTなどの生成AIを利用して英文添削を行えば、語彙・文法の間違いを指摘してくれますが、英検の観点に沿った評価は難しいでしょう。
「英検カコモン」のライティングAI採点機能は、旺文社が英検の観点に基づいて設計した評価基準でフィードバックを返すので、得点アップにつながるヒントがもらえます。
リスニングの対策方法
リスニング問題の概要
英検2級のリスニングは、第1部と第2部からなり、社会性のある話題を理解する力が必要です。
第1部:男⼥2⼈の会話を聞いて内容にあった選択肢を選びます。同僚や友⼈同⼠、店のスタッフと客との会話など⽇常生活の話題が中心です。
第2部:説明⽂が読み上げられます。ある⼈物についてのエピソードや社会的・文化的な話題が出題されます。
英文全体の流れをつかむ
解答時間を守って過去問に取り組みましょう。
出題形式がほぼ決まっているため、過去問に取り組むことによって、解答時間内に英文全体の流れをつかみやすくなります。答え合わせのあとは、放送⽂のスクリプトを確認しながら⾳声を聞き直してみましょう。聞き取れなかった単語があれば、リスニングの音声をお手本に発音の練習をするとよいでしょう。
会話の場⾯や状況をイメージする練習も大切です。例えば、第1部であれば、登場人物はどこで会話しているのか、どんな関係なのかをおさえます。第2部では、時間を示す言葉(例: two years ago, now)や話の展開を示す表現(例: but, therefore)を聞き取り、話の展開を予測することがカギになります。
面接・スピーキングの対策方法
面接・スピーキング試験の概要と流れ
英検2級のスピーキングは、社会性のある話題について受け答えができる力が求められます。
面接形式の試験では、入室から試験実施、退室までの流れが決まっているので確認しておきましょう。
入室・着席:試験官の指示に従って入室し、着席します。
挨拶・本人確認:試験官と挨拶を交わし、本人確認が行われます。
問題カードの提示:問題カードが渡され、黙読する時間が与えられます。
音読:問題カードに書かれた英文を音読します。
質問への応答:問題カードの内容や、それに関連する質問、受験者の意見を問う質問に答えます。
退室:試験官の指示に従って退室します。
パッセージや質問の話題は、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメントなどの社会性のある話題です。
まずは声を出して答える練習から
スピーキング対策で重要なのは、難しい単語を覚えることよりも、とにかく声に出して質問に答える練習をすることです。頭の中で文を組み立てられても、実際に口に出す練習が不足していると本番では言葉が出てきません。本番をイメージしながら練習することで、スムーズに答えられるようにしていきましょう。
「英検カコモン」なら面接のシミュレーションができる! S-CBTにも最適!
英検カコモンの二次試験対策では、自動で質問音声が再生され、解答時間内で自分の解答を録音する機能があるので、面接のシミュレーションにぴったりです。S-CBTの試験本番さながらの流れを再現しています。
本番と同じような環境で練習を積むことで、試験当日の緊張を和らげ、実力を最大限に発揮できるようになります。試験前にぜひ取り組んで、自信をつけておきましょう。
\ 英検カコモン/ 今すぐ使ってみる
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
TOEIC is a registered trademark of ETS. This website is not endorsed or approved by ETS.