英検準1級のライティング問題は、2024年度(リニューアル対応)から要約問題が追加され、「難しそう」「対策がしづらい」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、適切な対策方法を習得すれば、高得点を狙える重要な技能です。
本記事では、英検準1級ライティングの試験概要から、合格点を取るための具体的な対策方法、そしてライティングの力をつけるための学習法までを詳しく解説します。
英検準1級ライティングの試験概要
英検準1級のライティングとは
英検準1級のライティングは、一次試験・筆記の大問4(英文要約)と大問5(英作文)の2問が出題されます。
この2問だけで、一次試験の3分の1のウェイトを占めているため、合格には一定以上の点数を取ることが重要です。
配点
英検準1級では、リーディング、ライティング、リスニングの各技能にそれぞれCSEスコア750点が割り振られています。
ライティング問題は、4つの観点に0~4点ずつ配点され、合計16点満点で採点されます。
一次試験に合格するためには、リーディングとリスニングの対策も行ったうえで、英文要約と英作文それぞれ12点以上を目標とするとよいでしょう。
要約問題
大問4の要約問題は、2024年度の英検リニューアルから追加された新しい形式の問題です。元の文章の要点を把握し、決められた語数で要約します。
問題形式:
200語程度の問題文を60~70語で要約することが求められます。
出題内容:
新聞記事や論文などのアカデミックな内容です。3つの段落から構成されることが多いです。
目標解答時間:
約20分
要約問題の問題例

要約問題の4つの観点
要約問題は、内容、構成、語彙、文法の4つの観点に0~4点ずつ配点され、合計16点満点で採点されます。
英検の4観点を、旺文社独自に学習に活かせるポイントとしてまとめてみました。
| ①内容 | 英文の要点を適切に捉えているか |
| ②構成 | 論理的に文章を構築できているか |
| ③語彙 | 適切な語彙を用い、語句の言い換えなどに工夫があるか |
| ④文法 | 適切な文法を用い、文の構造などに工夫があるか |
内容:
英文の要点を適切に捉えているかが重要です。
構成:
英文要約では、論理的に文章を構築できているかがポイントです。元の英文の流れを活かしてまとめましょう。
語彙:
適切な語彙を用い、語句の言い換えなどを工夫しましょう。
文法:
適切な文法を用い、文の構造などを工夫しましょう。
要約問題の解答例

英作文
大問5の英作文は、与えられたTOPICについて自分の意見をまとめる問題です。提示された4つのPOINTSのうち2つを用いて、序論、本論、結論という構成で書きます。
問題形式:
20語程度のTOPICについて自分の意見とその理由2つを120~150語程度のエッセイにまとめることが求められます。
出題内容:
「賛成か反対か:小規模な独立した店は現代社会で生き残れる」など、社会性の高いトピックです。
目標解答時間:約20分
英作文の問題例

英作文の4つの観点
英作文は以下の4つの観点から0~4点ずつ配点され、合計16点満点で採点されます。
| ①内容 | 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか |
| ②構成 | 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか |
| ③語彙 | 課題に相応しい語彙を正しく使えているか |
| ④文法 | 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか |
英検公式サイト ライティングテスト(英作文)の採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)より
上記の英検の4観点を、旺文社独自に学習に活かせるポイントとしてまとめてみました。
内容:
課題に適切に応答し、自分の意見とその理由をわかりやすく述べているかが重要です。課題と異なる趣旨の英文や指示された要件を満たさない英文は0点となる可能性があります。
構成:
英作文では、意見→理由2つ→まとめという基本構造にのっとって、情報をわかりやすく展開する必要があります。
語彙:
同じ単語や語句を繰り返し使うと、語彙力が不十分だと見なされる可能性があるので、別の言い回しを使う工夫が必要です。
文法:
文法の正確さに加え、同じ文構造ばかりでなく、多様な文型や言い回しを適切に使うことが求められます。
英作文の解答例

英検準1級ライティングの対策方法
英検準1級ライティングで合格点を取るためには、指示文に沿って、わかりやすい構成と適切な語彙・文法で書くことが基本戦略となります。
英文要約の対策方法
英文要約は、英文読解力とライティングの力が必要です。
文章全体の主旨を意識しながら、提示された英文の各パラグラフの要点は何かをつかみ、定められた語数内で明確に示す練習をしていきましょう。
段落ごとの要点をつかむ
提示された英文では、パラグラフ1つにつき、1つのトピックが扱われます。段落ごとの要旨をつかみながら文を読みましょう。
例題の文章では、第1段落で「リオのケーブルカー建設」という主題が示されています。
また、第3段落はDespite A, B.で始まることから、第2段落と第3段落は対照的な内容だとわかります。第2段落ではポジティブな点が述べられているのに対して、第3段落ではネガティブな点が述べられているという構造を押さえましょう。

要点をまとめて、語数以内で書く
提示された英文の展開に沿って、3つの段落を順にまとめていきましょう。200語の英文を60語~70語に収めるためには、1段落を1~2文程度に要約することを目安にすると、語数に収めやすくなります。
| 段落 | 内容 | 解答例 |
|---|---|---|
| 第1段落 | トピックを示す | Following Colombia’s example, Rio de Janeiro introduced cable cars connecting poor areas to the city center. |
| 第2段落 | ポジティブな点 | This had a positive impact in many ways, including increasing transportation convenience and public safety as well as the number of tourists. |
| 第3段落 | ネガティブな点(冒頭に対比や逆説の表現を用いるとよい) | However, there were also problems, such as residents having to leave their homes due to construction. Ultimately, the system was discontinued without any long-term positive effects. |
語数が多くなってしまう場合は、同じ意味の短い表現に言い換えたり、具体例を抽象化したりするとよいでしょう。また、節を句に変えることでも語数を調整できます。
同じ意味の表現の例:
growing→increasing, closed→discontinued
派生語の利用:
safer (形容詞) →safety (名詞), constructing (動詞) →construction (名詞)
文構造の言い換え:
some people were forced to do→residents having to do (residentsが動名詞havingの意味上の主語)
具体情報の抽象化の例:
The Rio cable car system provided … other facilities.→increasing transportation convenience
節を句に言い換える:
the system did not deliver long-term meaningful improvements→without any long-term positive effects
英文要約見直しのポイント
要約が書けたら最後に必ず見直しをしてから仕上げましょう。
■ 各パラグラフの要点をまとめているか
第1段落(トピック)、第2段落(ポジティブな点)、第3段落(ネガティブな点)が書けているか確認しましょう。
■ 提示された英文にない内容を入れていないか
■ ディスコースマーカー(つなぎ語)を使っているか
解答例では、第2段落(ポジティブな点)のあとに第3段落(ネガティブな点)にHoweverを用いて、展開をわかりやすくしています。
■ 語数の範囲内におさまっているか
■ 提示された英文をそのまま抜き出していないか
元の英文とまったく同じ文は使わず、自分の言葉で置き換えましょう。短くまとめ直すことで語数内で要約ができるようになります。
■ 語彙と文法にミスがないか
単数形複数形のミス、冠詞の付け忘れ、動詞の活用ミス、前置詞の入れ忘れが多く見られるので気を付けましょう。スペルミスも要注意です。
英作文の対策方法
問題文のTOPICに対する自分の意見と、与えられた4つの POINTS のうち2つを用いて理由を書くことが最も重要です。
序論(introduction)、本論(main body)、結論(conclusion)という構成で、自分の意見を表現しやすい理由を選ぶことをおすすめします。語数の目安は120語~150語です。
意見と理由を考える
まずはTOPICに対して、AgreeかDisagreeかなど、意見の立場を決めます。
自分の本音にこだわる必要はなく、理由を英語で書きやすい立場をとるとよいでしょう。
次に日本語でよいので、意見を支持する理由を書き出します。

▼意見を支持する理由を書き出したメモの例

論理的に矛盾せず、英語で書けそうであれば、これをもとに英作文を書いていきます。
型を使って書く
英作文には基本の構成(型)があります。型に沿って書くことから始めましょう。
| 序論 | 自分の意見(Agree/Disagree, Yes/Noなど) 理由は2つあるなどの前置きを入れてもよい | I agree with the idea that teenagers should avoid using social media. I have two reasons to support my opinion. |
| 本論(理由1) | 1つ目のPOINTを使用した理由と、その具体例や追加の説明 First(第一に、最初に)、The first reason is that…(第一の理由は…)などの1番目の理由であることを示す表現から始めるとよい | Firstly, teenagers treat each other very badly sometimes. They also do this online, and social media can be terrible places for people who are bullied. Also, it is hard for parents and teachers to find out if this kind of bullying is happening, so they are often unable to help the bullied teenagers. |
| 本論(理由2) | 2つ目のPOINTを使用した理由と、その具体例や追加の説明 Second(第二に、次に)The second reason is that…(第二の理由は…)などの2番目の理由であることを示す表現から始めるとよい | Secondly, criminals can easily target teenagers on these media, and commit cybercrimes, such as information theft and Internet fraud. Teenagers do not have enough skill and experience to avoid these criminals, so they are at high risk of becoming victims. |
| 結論 | 冒頭の自分の意見を繰り返してまとめる For these reasons「これらの理由から」、In conclusion「結論として」、Therefore「それゆえに、従って」などの結論を表す表現から始めるとよい | Because of these reasons, I believe that teenagers should wait until they become adults to use social media. |
英作文見直しのポイント
英作文が書けたら最後に必ず見直しをしてから仕上げましょう。
■トピックに沿って自分の意見と、与えられた4つの POINTS から理由2つが論理的に書けているか
矛盾なく論理的に書けているかも意識しましょう。関係のない内容は入れないようにしましょう。
■序論→本論(理由1)→本論(理由2)→結論の流れになっているか
■語数の範囲内におさまっているか
■語彙と文法にミスがないか
語彙は和製英語や国や地域限定の表現など、英語話者が理解できない単語は使わないようにしましょう。
文法は、単数形複数形のミス、冠詞の付け忘れ、動詞の活用ミス、前置詞の入れ忘れがないか確認しましょう。また、 Because+主語+動詞の形は主節がないため、ライティングにはふさわしくありません。
例:
✖ I think that teenagers should avoid using social media. Because there is risk involved.
Because there is risk involved.だけでは主節がないので、主節+理由の形にします。
↓
〇 I think that teenagers should avoid using social media because there is risk involved.
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自分で書いた英文は、客観的な視点でのチェックが難しいものです。
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「英検カコモン」準1級のホーム画面を開き、ライティング問題AI採点[無料版]を選択します。

ライティングに挑戦
英文要約と英作文、どちらかを選びます。

問題画面が表示されます。

解答を作成
指定語数に合わせて、解答を作成します。
この際、本記事で紹介した基本構成の型や対策ポイントを活用して解答を作成しましょう。
別の場所で書いた解答を「英検カコモン」にコピー&ペーストで入力することもできます。
単語数は自動でカウントされるため、準1級の指定の語数になっているかが一目でわかります。

AI採点をする
見直しが終わったら、「AI採点をする」ボタンを押して採点を開始しましょう。

英検に特化した評価基準で採点
スコアアップに狙いを定めて作られた旺文社独自の評価基準をもとにAIがアドバイスしてくれます。添削結果やスコアアップのヒントを確認し、自分の弱点や具体的な改善点を把握しましょう。

結果を踏まえてもう一度
採点結果を参考に、再度同じ問題に挑戦し、前回指摘された箇所を意識して書くようにすれば、準1級のライティングの書き方や語彙・文法の正しい使い方が自然と身につき、スコアがアップします。スコアアップしたら別の問題に挑戦するとよいでしょう。

スコアアップ
改善した解答で再度採点すると、スコアアップが確認できます。このように採点結果によるブラッシュアップを繰り返すことで、ライティングスキルとスコアの向上を目指します。

利用者の声
英検カコモンで期間限定で公開したライティングAI採点(β版)のユーザーを対象としたアンケート調査において、「AI採点β版の満足度を教えてください」という設問に対し、64.8%が「満足」、28.8%が「やや満足」と回答。合計93.6%のユーザーから「満足」の回答をいただきました。
回答理由としては、「すぐに採点してもらえる」ことや、通常の生成AIと異なり「英検に即した観点でフィードバックをもらえる」ことを挙げる声が多く見られました。
また、指導者の方が採点の負担を軽減するために一次採点者として英検カコモンを活用しているケースも見られました。

■ライティングAI採点のここが役立つ! ユーザーコメント抜粋
学習者:
●人に頼らずできるため、何時でも好きな時にできるのはとても便利だと感じた。それに、すぐに返答されるから改善点をすぐに直しやすいのは良い点だった。(準2級)
●英検の直前でも採点を受けられるので、自身の英作文の最終確認を行える点がいいなと思った。(2級)
●ChatGPTでも英文の添削はしてくれるが、英検に沿った内容で添削してくれるのでよかった。(2級)
●文法間違えを正してもらい、それに加えて丁寧なコメントをいただけたので、大変満足しています。また、AI採点なので安心感があり、学校は冬休みで先生に添削してもらえないので、より役に立ちました。(準1級)
指導者:
●旺文社が添削をしてくれるので、信用度が高いです。今まで、生徒一人ひとりの添削に時間を多く費やしていたので、こちらで採点してもらうことを勧めたいと思いました。
●フィードバックもあるので、学習しなくてはいけないポイントがわかりやすい。
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※本記事のアプリ画面はサンプルです。
英検準1級のライティングは、要約問題と英作文両方の対策が必要ですが、適切な対策方法を習得すれば、高得点を狙えます。
表現の例や型を覚えるなど、地道な練習が必要不可欠ですが、旺文社「英検カコモン」のAI採点機能を積極的に活用することで、効率的にスコアアップをすることができます。
本記事で紹介した試験概要と対策方法を参考に、ぜひ英検準1級合格を目指して頑張ってください!
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