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英検準2級プラスのレベル、他資格や他級との比較、学習方法まとめ

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準2級プラス

「英検準2級プラスってどのくらいのレベル?」「合格に必要な英語力は?」「他の試験と比べると難しいの?」

この記事では、英検準2級プラスの受験を考え始めた方のために、具体的なデータやユーザーの声を交えながら詳しく解説します。

※本記事は、2025年10⽉時点の情報に基づいています。最新情報は、英検公式サイトでご確認ください。

目次
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    英検準2級プラスのレベルは

    英検準2級プラスのレベル

    英検準2級プラスは、2025年度に英検準2級と2級の間に新設された級です。多くの学習者、指導者から「準2級と2級の間には高い壁がある」という声があり、2級に挑む前のステップとして実に31年ぶりに新しい級として設置されました。

    レベルの目安は「高校上級程度」。準2級の内容に加え、より広い語彙力や理解力が求められるようになっています。

    身近な社会的な話題について必要な英語を理解し、使用することができる力が求められます。

    英検準2級プラス合格に必要な力

    単語レベル

    英検準2級プラス合格に必要な語彙数は公表されていませんが、準2級では3,600語程度、2級では5,100語程度が必要とされており、この中間程度の語彙力が求められることが想定されます。

    「単語帳はどれを使えばいいの?」と迷う方には、旺文社の『英検準2級プラス対策 重要度順パス単』がおすすめです。英検公式サンプル問題の分析と、『でる順パス単準2級』『でる順パス単2級』のでる度をもとに、旺文社独自の重要度順を設定して掲載しているので、参考にしてみてください。

    英検CSEスコアの目安

    英検では、合否に加えて「英検CSEスコア(英語力を数値化した指標)」が提示されます。

    英検準2級プラスの合格基準スコアは、一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)で1402点、二次試験(スピーキング)で427点、合計で1829点以上です。

    このスコアを確認することで、「どの技能が弱いか」「どれくらい余裕があったか」などが数値として見えるようになり、学習の目安になります。

    英検のCSEスコアは試験ごとに基準がブレることなく、一定の指標として使えるため、複数回の受験結果を比較する際にも有効です。

    CEFRではどのレベル?

    英検準2級プラスは、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)で言うとA1~A2レベルに相当します。
    CEFRと英検を含む検定試験とのレベル対照表については、旺文社 教育情報センターの解説記事をご覧ください。

    TOEICだと…

    TOEICはビジネスシーンを中心に英語力を測るテストであるのに対し、英検準2級プラスは学校生活や身近な社会的話題をテーマに、実用的な英語運用力を評価する試験です。

    そのため、TOEICと比較する際は単なるスコアの比較ではなく、試験の目的や出題傾向の違いも理解しておくことが大切です。

    英検準2級プラスの設問数・語彙数・相当学年・CSEスコアなど

    試験内容

    英検準2級プラスの試験では、⼀次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と⼆次試験(⾯接)があり、それぞれ設問形式と設問数が決まっています。

    ■一次試験
    一次試験は、筆記試験(85分)とリスニングテスト(約25分)で構成されます。リーディング、リスニングはマーク式、ライティングは記述式です。

    測定技能形式・課題形式・課題詳細問題数問題文の種類解答形式
    リーディング短文の語句
    空所補充
    文脈に合う適切な語句を補う。17短文
    会話文
    4肢選択
    (選択肢印刷)
    長文の語句
    空所補充
    パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。6説明文
    長文の内容
    一致選択
    パッセージの内容に関する質問に答える。8Eメール
    説明文
    ライティング英文要約文章の内容を英語で要約する。1説明文など記述式
    英作文質問に対する意見を英語で論述する。1質問文など
    リスニング会話の内容
    一致選択
    会話の内容に関する質問に答える。
    (放送回数1回)
    15会話文4肢選択
    (選択肢印刷)
    文の内容
    一致選択
    パッセージの内容に関する質問に答える。
    (放送回数1回)
    15物語文
    説明文

    ■二次試験
    ⼆次試験は⾯接形式のスピーキングテスト(約7分)です。

    測定技能形式・課題形式・課題詳細問題数解答形式
    スピーキング音読55語程度のパッセージを読む。1個人面接
    面接委員1人
    (応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
    パッセージについての質問音読したパッセージの内容についての質問に答える。1個人面接
    面接委員1人
    (応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
    イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する。1
    受験者自身の意見などある事象・意見について自分の意見などを述べる。
    (カードのトピックに関連した内容)
    1
    受験者自身の意見
    など
    日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる。
    (カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
    1

    英検準2級プラスと英検2級との違い

    英検準2級プラス英検2級
    設問数68問68問
    試験時間
    (筆記・リスニング・面接)
    85分・約25分・約7分85分・約25分・約7分
    合格基準スコア1829点1980点
    レベル高校上級程度高校卒業程度

    準2級プラスでは、身近な社会的な話題についての英語を理解し、使えることが求められます。

    一方、英検2級は、準2級プラスまでに身につけてきた力を、実生活の様々な分野で応用できる英語力を身につけている級となります。より社会的な話題に関する文章を理解したり、自分の意見を英語で述べたりする能力が求められます。

    また、お気づきかもしれませんが、英検準2級プラスの試験時間・問題形式・問題数は2級と同じです。「2級の試験を易しくした内容である」ととらえておきましょう。

    英検準2級プラスと英検準2級との違い

    英検準2級プラス英検準2級
    設問数68問67問
    試験時間
    (筆記・リスニング・面接)
    85分・約25分・約7分80分・約25分・約6分
    合格基準スコア1829点1728点
    レベル高校上級程度高校中級程度

    準2級が日常的な話題を基本的な語句を使って英語でやり取りするのに対し、準2級プラスは、身近な社会的な話題について、概要や要点、詳細を理解したり、情報や自身の考えを多様な語句を用いながら詳細に伝えるというように、一段階レベルが上がっているのが特徴です。高校入試や大学入試で活用できるレベルと考えておきましょう。

    英検準2級プラスの合格点は

    英検準2級プラス一次試験の合格点

    英検準2級プラスの一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)の合格基準は、英検CSEスコアで1402点以上(満点は各技能625点合計1875点)とされています。

    スコアは各回の試験実施後に、日本英語検定協会が独自の統計的手法で算出しており、受験者が正答数からスコアを逆算することはできませんが、各技能おおよそ6割程度の正答率で合格している受験者が多いと報告されています。

    なお、技能によって設問数が異なりますが、いずれの技能も満点スコアが625点であることを考えると、1問の重みが変わってくることにお気づきでしょう。
    一方で、英検が技能ごとのバランスや総合的な英語力を重視していることがわかると思います。

    英検準2級プラス二次試験(スピーキング)の合格点

    英検準2級プラスの二次試験(スピーキング)の合格基準はCSEスコアで427点以上(満点625点)とされています。

    英検公式サイトには「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」と示されていますので、難しい単語や表現を使うことよりも、簡単でも正確に、自分の考えを伝えることを意識しましょう。

    まとめると、
    ・適切な応答内容と十分な情報量で答えられているか
    ・正しく発音できているか
    ・語彙・文法・語法が正しく使えているか
    ・積極的にコミュニケーションを図ろうとしているか(アティチュード)
    といった観点で評価してもらえるように解答してください。

    特に、最後の観点「アティチュード」は、英語に自信がなくても評価されやすい観点ですので、積極的にコミュニケーションしようとする姿勢を見せ、相手に聞き取りやすいよう、大きな声ではきはきと話しましょう。

    また、二次試験(スピーキング)においても、正答率6割以上が取れるようにしておきましょう。

    日本英語検定協会からは採点基準の詳細は公開されていませんが、Webアプリ「受験生のための英検カコモン」の「二次試験対策」の中で、旺文社独自の採点項目を提供していますので、参考にしてください。

    「英検カコモン」を使ってみる
    ※ご利用には「旺文社まなびID(無料)」へのご登録が必要です

    英検準2級プラスの試験の特徴

    受験者数

    英検準2級プラスは2025年度に導入された新しい級ということもあり、現時点では2級や準2級に比べるとまだ受験者は多くないと予想されます。

    ただし、日本英語検定協会が公表した資料によると、2024年度の英検2級の高校生受験者は64万4,768人、英検準2級の高校生受験者は40万人弱となっていますので、準2級プラスの高校生受験者についても同等の規模まで成長する可能性があります。

    ※「【コラム】統合報告書2025|データで見る英検(R)~小・中・高校生の英語力向上の状況~(高校生)」日本英語検定協会(2025.8)

    英検準2級プラス合格者の平均年齢/学年

    英検準2級プラスの合格者の平均年齢や学年については、公開されておらず、2025年度からの新設級のため情報も少ない状況です。ただし、英検準2級プラスの導入の背景から鑑みると、高校1年生~高校2年生が占める割合が高くなることが予想されます。

    ※「英検準2級プラス特設サイト」日本英語検定協会

    英検(従来型)と英検S-CBTの違い

    英検準2級プラスには「英検(従来型)」と「英検S-CBT」という2つの実施方式があります。問題形式、難易度、級認定、英検CSEスコア取得などはすべて同じです。

    英検(従来型):リーディング・リスニング・ライティングを紙で解答し、スピーキングは面接官との対話で行われます。

    英検S-CBT:コンピューターを使って、1日で4技能すべてを測定。スピーキングは吹き込み式です。

    受験日程の柔軟性や試験順序の違いもあるため、自分に合った方式を選びましょう。

    英検(従来型)英検(従来型)
    実施方式紙と鉛筆の試験(スピーキング:面接)コンピューターを使った試験
    (スピーキング:吹き込み式、ライティング:手書きorキーボード操作)
    実施級1級~5級(すべての級)準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級
    測定技能一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)
    二次試験(スピーキング)
    ※一次試験合格者のみ、後日
    1日で4技能の測定が可能
    受験日年間3回、決まった検定日に受験年3回の検定期間内に、希望日を選んで受験
    受験会場協会が指定した会場で受験テストセンターを自分で選んで受験
    検定期間内の上限受験回数1回
    ※一部の条件下で「重願受験」
    (同一検定回で同じ級を2回受験)可能
    同一検定回で同じ級を3回まで受験可能
    試験の順序①リーディング
    ②ライティング
    ③リスニング
    ④スピーキング(二次試験
    ①スピーキング
    ②リスニング
    ③リーディング
    ④ライティング

    英検準2級プラス取得は大学受験や高校受験で有利

    旺文社教育情報センターの記事(※)によると、受験生が大学入試(一般選抜)で利用した英語の外部検定試験は「英検」が92.8%と報告されているように、英検を取得していると大学受験を有利に進めることができると言えるでしょう。
    「受験生が利用した英語外部検定<2025年 一般選抜>今回も 9 割以上が英検を利用!」旺文社教育情報センター(2025.8)

    準2級プラスは2025年度から導入の新設級のため、現状、大学入試や高校入試で得点換算や出願条件などに採用することを公表している教育機関は少ないですが、今後は徐々に採用されていくことが予想されます。なお、「準2級以上」が条件の場合は、もちろん利用が可能です。

    英検は、一度取得した級や英検CSEスコアが生涯有効な資格ですが、特に大学入試での利用においては、取得時期の指定(例えば「二次試験を2024年1月以降に受験したものが有効」など)がある場合がありますので注意してください。

    英検準2級プラス 大学入試での活用事例

    英検は、400以上の大学の入試で利用することができます。利用方法には「出願資格」「得点換算」「加点」「判定優遇・合否参考」などがあります。

    準2級プラスは2025年度より始まった新設級のため、ここでは、2026年度の大学入試情報より、準2級プラスの一つ下の級である「英検準2級以上」を含む具体的な事例をいくつかご紹介します。
    ※詳細は必ず大学発行の募集要項等でご確認ください。

    [出願資格]
    日本大学
     国際関係学部【学校推薦型ー公募制】
     :準2級以上

    成城大学
     社会イノベーション学部【総合型選抜】
     :英検CSEスコア1728以上

    [加点]
    上智大学
     文学部、経済学部、法学部など【一般選抜ー共テ併用型】
     :CEFR A2以上(準2級相当)

    英検準2級プラス 高校入試での活用事例

    高校入試では、多くの公立・私立高校が英検準2級プラスを評価対象にしています。ここでは2026年度入試情報より、具体的な事例をいくつかご紹介します。
    ※詳細は必ず高等学校発行の募集要項等でご確認ください。

    [得点換算]
    近畿大学附属和歌山高等学校【一般入試】
    :3級以上(準2級プラスの場合は140/200点)

    中京大学附属中京高等学校【一般入試】
    :準2級以上(準2級プラスの場合は80/100点)

    英検準2級プラスの対策法は

    どういう対策が必要?

    まずは実力をチェック

    まずは準2級プラスの問題を1回分、時間を計って本番と同じ条件で解いてみることから始めましょう。自分の実力を測り、出題傾向を知ることができます。あまりに難しいと感じたら、英検準2級プラスレベルの文法・語彙の学習から始めるか、自分の実力に近いひとつ下の級である準2級の受験を考えてみてもよいかもしれません。

    新しく導入された準2級プラスはまだ過去問が少ないですが、「英検カコモン」では、英検公式のサンプル問題や旺文社の予想問題を解くことができます。

    過去問が対策の要

    本格的に英検準2級プラスの対策を開始したら、過去問を複数回分解いていきましょう。試験形式に慣れることで、素早く解答できるようになります。
    過去問を解き終わったら必ず答え合わせをして、間違えた問題の解説を読み、なぜ間違えたのかを確認しましょう。答え合わせの結果をもとに、間違えた問題を解き直すことで、正答率を上げることができます。
    また、英検準2級プラス合格に必要な正答率は公表されていませんが、2級や準2級では6割以上の正答率で合格している人が多いと報告されているため、準2級プラスにおいても正答率6割に満たない分野を重点的に取り組むとよいでしょう。過去問を解くことで、合格までの距離と自分の苦手分野を把握し、今後の学習計画を立てる上での指針としてください。

    「英検カコモン」なら過去問9回分

    旺文社のWebアプリ「英検カコモン」なら、最新9回分の過去問(準2級プラスはサンプル問題と予想問題)をスマホで手軽に解くことができます。移動時間やちょっとした空き時間にも学習できるので、ぜひ活用してみてください。学習の記録から苦手分野がすぐわかり、間違えた問題に絞り込んで学習することもできます。

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    平均的な学習時間

    必要な学習時間は、現在の英語力によって大きく異なります。旺文社が行った調査(※)では、英検2級と準2級の受験者が対策に費やした期間は1か月~半年の間が多いことがわかりました。初めて英検準2級プラスを目指す場合は、過去問の正答率を参考に1か月~半年の間で自分に必要な対策期間を設定しましょう。

    参考情報:英検2級と英検準2級の学習期間

    ※旺文社「英検に関するアンケート」実施期間2025.5.30~6.30より

    ライティングの対策方法

    ※リーディング、リスニング、スピーキングの対策方法記事は準備中です。

    ライティング問題の概要

    英検準2級プラスのライティング問題は、「英文要約」と「英作文」の2種類が出題されます。

    要約問題:提示された100語程度の英文を読み、その内容を25~35語で要約します。
    英作文:提示されたトピックに対して、自分の意見とその理由2つを50~60語で書きます。

    とにかく書いて添削を受けること!

    ライティング対策のコツは、「とにかく書いて、添削を受けること」を繰り返すことです。

    「自分の解答は合格レベルなのか、模範解答を見てもわからない」「語彙・文法をどのように直したらよいかわからない」「まだ解答を書ける自信がない」といった疑問や不安を抱く人もいるでしょう。

    そこでおすすめなのが、実際に解答を書いて添削を受けることです。解答の完成度に自信がない段階でも、どのように書いたらよいかアドバイスを受けることによって、効率的にブラッシュアップすることができます。さらにこれを繰り返せば、書き方や語彙・文法が身につき、高い評価を得られる解答を書くことができるようになります。学校や塾の先生に見てもらう機会がない場合は、AIを活用した添削サービスを利用してみましょう。

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    ChatGPTなどの生成AIを利用して英文添削を行えば、語彙・文法の間違いを指摘してくれますが、英検の観点に沿った評価は難しいでしょう。

    「英検カコモン」のライティングAI採点機能は、旺文社が英検の観点に基づいて設計した評価基準でフィードバックを返すので、得点アップにつながるヒントがもらえます。

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    英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
    このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
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    この記事を書いた人:
    英検カコモン編集部

    旺文社の長年にわたる英検研究、書籍読者の声、膨大な解答データをもとに、「受験生のための英検カコモン」を運営。『英検過去6回全問題集』をはじめとする英検書の編集に長年携わったメンバーも在籍。日々英検合格のための効率的な学習法を調査・研究し、サービス・機能の改善を行っている。