「英検準1級ってどのくらいのレベル?」「合格に必要な英語力は?」「他の試験と比べると難しいの?」
この記事では、英検準1級の受験を考え始めた方のために、具体的なデータやユーザーの声を交えながら詳しく解説します。
※本記事は、2025年8⽉時点の情報に基づいています。最新情報は、英検公式サイトでご確認ください。
英検準1級のレベルは
英検準1級のレベル
日本英語検定協会によると、英検準1級のレベルは「大学中級程度」とされ、社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。入試活用や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される、標準的な大学受験英語より一段階上の難易度と考えておきましょう。
例えば、大学での授業やセミナーで、社会的な英文を読んだり聞いたりして情報を整理し、それに対する自分の意見や考えを根拠を明確にしながら詳細に伝えることができるレベルです。
試験の内容としては、社会的な話題(政治・経済、自然・環境、文化など)に関する説明文や評論文が出題されます。リスニングでは、日常会話や職場での会話に加え、Real-Life 形式という日常生活で体験する案内放送やコマーシャルなども取り上げられます。
大学英語の基礎力に加え、より実践的な英語力が必要とされます。
英検準1級合格に必要な力
単語レベル
英検準1級に合格するためには、約7,500語レベルの語彙力が必要だと言われています。これは、難関大学の入試程度の難しさとされ、社会性の高い話題で使われる語彙が中心となります。
「単語帳はどれを使えばいいの?」と悩む人もいるかもしれませんね。旺文社の『英検準1級 でる順パス単』は、過去の試験を分析し、でる順に単語が掲載されているので効率的に学べます。
英検の単語問題では、文脈の中でどのように使われるかを問われることも多いので、単語の意味を使い方と例文と一緒に覚えるようにしましょう。
また、過去問を解く中で、自分が間違えやすい単語や、意味を曖昧にしか覚えていなかった単語をリストアップして、集中的に復習することも効果的です。
英検CSEスコアの目安
英検では、合否に加えて「英検CSEスコア(英語力を数値化した指標)」が提示されます。
英検準1級の合格基準スコアは、一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)で1792点、二次試験(スピーキング)で512点、合計で2304点以上です。
このスコアを見れば、「余裕をもって合格できたのか」「どの技能が苦手なのか」などが明確に分かるため、単なる合否だけでなく、自分の実力を客観的に知るツールとして非常に役立ちます。また、この合格基準スコアは毎回固定されているので、回次が異なる受験結果を比較して、合格までの距離をより客観的に把握できるのです。
CEFRではどのレベル?
英検準1級は、CEFR※でいうとB1~B2にあたります。
CEFRと英検を含む検定試験とのレベル対照表については、旺文社 教育情報センターの解説記事をご覧ください。
※CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)は、世界中で広く利用されている外国語運用能力の指標です。
TOEICだと…
「英検準1級のレベルは、TOEICでいうとどれくらい?」と気になる人もいるのではないでしょうか。
一般的に、英検準1級はTOEIC L&Rで785~945点程度、TOEIC S&Wで310~360点程度に相当すると言われています。
ただし、TOEICはビジネスシーンでの英語力を測る試験であるのに対し、英検はより幅広い場面での英語力を測る試験であるため、あくまで目安として考えてください。
英検準1級の設問数・語彙数・相当学年・CSEスコアなど
試験内容
英検準1級の試験では、⼀次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と⼆次試験(⾯接)があり、リーディング、ライティング、リスニングでそれぞれ設問形式と設問数が決まっています。
■一次試験
一次試験は、筆記試験(90分)とリスニングテスト(約30分)の2部構成です。
筆記試験の解答形式はマーク式、ライティングは記述式です。
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 18 | 短文 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
長文の語句 空所補充 | パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 | 6 | 説明文 評論文など | ||
長文の内容 一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 7 | |||
ライティング | 英文要約 | 文章の内容を英語で要約する。 | 1 | 説明文など | 記述式 |
英作文 | 指定されたトピックについての意見を英語で論述する。 | 1 | トピックなど | ||
リスニング | 会話の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。(放送回数1回) | 12 | 会話文 | 4肢選択 (選択肢印刷) |
文の内容 一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数1回) | 12 | 説明文など | ||
Real-Life形式の内容 一致選択 | Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える。(放送回数1回) | 5 | アナウンスなど |
■二次試験
二次試験は面接形式のスピーキングテスト(約8分)です。
測定技能 | 形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 解答形式 |
---|---|---|---|---|
スピーキング | 自由会話 | 面接委員と簡単な日常会話を行う。 | – | 個人面接 面接委員1人 ( ナレーション、応答の内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価) |
ナレーション | 4コマのイラストの展開を説明する。(2分間) | 1 | ||
受験者自身の意見を問う質問 | イラストに関連した質問に答える。 | 1 | ||
カードのトピックに関連した内容についての質問に答える。 | 2 | |||
カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える。 | 1 |
英検準1級と英検1級との違い
英検準1級 | 英検1級 | |
---|---|---|
設問数 | 67問 | 65問 |
試験時間 (筆記・リスニング) | 90分・約30分 | 100分・約35分 |
合格基準スコア | 2304点 | 2630点 |
レベル | 大学中級程度 | 大学上級程度 |
英検1級は、大学上級程度の英語力となり、より専門的な話題についても十分理解し、英語を使いこなす能力が求められます。海外留学、就職など広範囲で活用され、通訳案内士試験の外国語の筆記試験が免除されるなど、履歴書で高く評価される資格です。
英検準1級と英検2級との違い
英検準1級 | 英検2級 | |
---|---|---|
設問数 | 67問 | 68問 |
試験時間 (筆記・リスニング) | 90分・約30分 | 85分・約25分 |
合格基準スコア | 2304点 | 1980点 |
レベル | 大学中級程度 | 高校卒業程度 |
英検2級は、日常生活に加え、社会的な話題を理解したり、自分の意見や考えを述べたりする英語力が求められます。大学入試で十分に活用できるレベルと考えておきましょう。
一方、英検準1級は、芸術や文化、歴史、政治経済など、さらに社会性の高い話題についての複雑な文章や話を理解し、情報や自身の考えを根拠を明確にしながら詳細に伝えることが求められる級となります。
難関私立大学の受験を検討している場合は、準1級合格に向けて学習してみてもよいでしょう。
英検準1級の合格点は
英検準1級一次試験の合格点
英検準1級の一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)の合格基準は、英検CSEスコアで1792点(満点は各技能750点、合計2250点)です。スコアは各回の試験実施後に、日本英語検定協会が独自の統計的手法で算出しており、受験者が正答数からCSEスコアを逆算することはできません。なお、技能ごとに設問数は異なりますが、どの技能も満点スコアが同じということは、1問ごとの重みが異なるということになります。英検は総合的な英語力と技能のバランスを重視しているため、苦手な技能を放置するとスコアが足りなくなることもありますので注意してください。
CSEスコアは算出できなくても「何割くらい正解できていれば合格できそう?」と気になる人も多いでしょう。
日本英語検定協会によると、英検準1級の一次試験では、各技能おおよそ7割程度の正答率で、多くの受験者が合格していると報告されています。まずは、各技能の正答率7割以上の取得を目標とし、各技能のバランスを意識して対策しましょう。
過去問を解く際には、合計の正答率を気にするのではなく、各技能のバランスを意識して、苦手分野をなくすようにしましょう。例えば、リーディングで7割取れていても、リスニングが5割しか取れていない場合は、リスニングの対策を強化する必要があります。
英検準1級二次試験(スピーキング)の合格点
英検準1級の二次試験(スピーキング)の合格基準は、英検CSEスコアで512点(満点は750点)です。日本英語検定協会からは採点基準の詳細は公開されていませんが、Webアプリ「受験生のための英検カコモン」の「二次試験(スピーキング)対策」の中で、旺文社独自の採点項目を提供していますので、参考にしてください。
「英検カコモン」を使ってみる。
※ご利用には「旺文社まなびID(無料)」へのご登録が必要です
二次試験(スピーキング)においても、正答率7割以上が取れるようにしておきましょう。
とはいえ、採点基準がわからないのでは、模範解答が示されていたとしても、「点数が取れているのか?」と不安を感じるという悩みはよく聞かれます。
英検公式サイトには「ナレーション、応答の内容、発音、語彙、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」と示されていますので、難しい単語や表現を使うことよりも、簡単でも正確に、自分の考えを論理的に伝えることを意識してみてください。
まとめると、
・適切なナレーション・応答内容と十分な情報量で答えられているか
・正しく発音できているか
・語彙・文法・語法が正しく使えているか
・積極的にコミュニケーションを図ろうとしているか(アティチュード)
といった観点で評価してもらえるように解答してください。
特に、最後の観点「アティチュード」は、英語に自信がなくても評価されやすい観点ですので、積極的にコミュニケーションしようとする姿勢を見せ、相手に聞き取りやすいよう、大きな声ではきはきと話しましょう。
英検準1級の試験の特徴
受験者数
日本英語検定協会から、英検を受けた「受験者数」ではなく、試験の申し込みをした「志願者数」が公表されており、2024年度の英検全体(※)の志願者数は4,489,999人となっています。
※実用英語技能検定、英検IBA、英検Jr. の志願者数の合算
英検準1級合格者の平均年齢/学年
従来型の英検は、年3回実施されます。英検準1級の合格者の平均年齢は公開されていませんが、日本英語検定協会が公表した資料(※)によると、英検準1級の高校生受験者数は19万8,863人で、2014年度の約8倍となっています。
また、CEFR B1レベル(英検2級~準1級相当)の高校生が増加していることから、2014年度に比べて準1級の高校生合格率が上がっているとも言えそうです。
※「【コラム】統合報告書2025|データで見る英検(R)~小・中・高校生の英語力向上の状況~(高校生)」日本英語検定協会(2025.8)
また、旺文社が行った調査(※)では、過去1年以内に「英検準1級を受験した」と回答した方の属性は、「大学生・大学院生」と「社会人」が過半数を占めています。なお、高校生の受験者も約3割存在しています。
近年は、大学入試での英検の活用の影響も受け、同調査では「高校3年生」が21.5%と全体に占める割合が高い属性であることがわかります。

英検(従来型)と英検S-CBTの違い
英検には「英検(従来型)」と「英検S-CBT」という2つの実施方式があります。2つの実施方式に違いはありますが、問題形式、難易度、級認定、英検CSEスコア取得などはすべて同じです。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方式で受験しましょう。
英検(従来型) | 英検S-CBT | |
---|---|---|
実施方式 | 紙と鉛筆の試験(スピーキング:面接) | コンピューターを使った試験 (スピーキング:吹き込み式、ライティング:手書きorキーボード操作) |
実施級 | 1級~5級(すべての級) | 準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級 |
測定技能 | 一次試験(リーディング・ライティング・リスニング) 二次試験(スピーキング) ※一次試験合格者のみ、後日 | 1日で4技能の測定が可能 |
受験日 | 年間3回、決まった検定日に受験 | 年3回の検定期間内に、希望日を選んで受験 |
受験会場 | 協会が指定した会場で受験 | テストセンターを自分で選んで受験 |
検定期間内の上限受験回数 | 1回 ※一部の条件下で「重願受験」 (同一検定回で同じ級を2回受験)可能 | 同一検定回で同じ級を3回まで受験可能 |
試験の順序 | ①リーディング ②ライティング ③リスニング ④スピーキング(二次試験) | ①スピーキング ②リスニング ③リーディング ④ライティング |
英検準1級取得は大学受験や高校受験で有利
旺文社教育情報センターの記事(※)によると、受験生が大学入試(一般選抜)で利用した英語の外部検定試験は「英検」が92.8%と報告されているように、英検を取得していると大学受験を有利に進めることができると言えるでしょう。
※「受験生が利用した英語外部検定<2025年 一般選抜>今回も 9 割以上が英検を利用!」旺文社教育情報センター(2025.8)
また、旺文社が行った調査(※)では、英検準1級を学習する理由としてもっとも多いのは「英語力向上・実力試しのため(54.0%)」ですが、「大学入試のため」30.5%、「高校入試のため」0.9%と、約3割の人が入試利用のために受験していることがわかります。

英検は、一度取得した級や英検CSEスコアが生涯有効な資格ですが、特に大学入試での利用においては、取得時期の指定(例えば「二次試験を2024年1月以降に受験したものが有効」など)がある場合がありますので注意してください。
※旺文社「英検に関するアンケート」実施期間2025.5.30~6.30より
英検準1級 大学入試での活用事例
英検は、400以上の大学の入試で利用することができます。利用方法には「出願資格」「得点換算」「加点」「判定優遇・合否参考」などがあります。
ここでは、2025年度の大学入試情報より、英検準1級の具体的な活用事例をいくつかご紹介します。
※詳細は必ず大学発行の募集要項等でご確認ください。
[出願資格]
上智大学
外国語学部(英語学科)【学校推薦型選抜ー公募制】
:準1級以上
青山学院大学
総合文化政策学部(総合文化政策学科)【一般選抜ーA方式】
:CSEスコア2100以上
明治大学
国際日本学部【一般選抜ー英語4技能試験活用方式】
:準1級以上
同志社大学
法学部【総合型選抜ー自己推薦】
:準1級以上
[得点換算]
立教大学
全学部(※グローバルリベラルアーツプログラム除く) 【一般選抜ー共テ利用】
:CSEスコア2300以上
[加点]
関西大学
文学部(総合人文学科)【一般選抜ー英語外部検定利用】
:CSEスコア2125以上
英検準1級 高校入試での活用事例
英検準1級は、高校入試においても優遇措置が受けられる場合があります。ただし、準1級は「大学中級レベル」のため、準1級以上に限定して優遇措置のある高校はかなり少数です。
とはいえ、一部の私立中高一貫校や難関校では、準1級取得で最大加点を得られる場合もあります。
ここでは、2026年度入試情報より、具体的な事例をいくつかご紹介します。
※詳細は必ず高等学校、教育委員会発行の募集要項等でご確認ください。
[加点]
聖学院高等学校【一般入試・推薦入試】
:準1級以上で最大加点
[得点換算]
大阪府公立高等学校入試【一般入試・推薦入試】
:準1級以上で100%読み替え
※令和7年度募集要項より
英検準1級合格者の声
実際に英検を受験して合格した人は、どのような学習をしたのでしょうか? 旺文社が調査した英検合格者の学習法を紹介します。
『パス単で単語をひたすら覚えこんだ』
2級までは学校配布の単語帳で済ませていたのですが、準1級はさすがに英検対策専用の単語帳で対策をしなければと思い、「でる準パス単」を買いました。登下校中や休み時間を使って単語、発音記号と意味を見る作業をひたすら繰り返しましたね。過去問演習は一回分一気に解くこともやりましたし、英作文は2~3週間前から1日1題取り組みました。
『通勤中のスキマ時間にコツコツ勉強』
3年前から英会話レッスンに通いケンブリッジ英検(B2 First)に合格。次の目標が欲しかったので準1級に挑戦することにしました。
あまりまとまった時間を割くことができないので、通勤時間に勉強できればと思いアプリを検索。そこで出会ったのが英検カコモンでした。スマホひとつで勉強できると荷物が少なくて良いですね。
特に気に入った機能は「分野別特訓」です。スキマ時間にコツコツ進めるのに向いています。私はこの機能で、間違えた問題を繰り返し解いて全部正解になるまでやりこみました。
『S-CBTで受けるなら形式に慣れておこう』
高1で試しに受けたときは落ちてしまい、高2の冬に再挑戦しました。まだ具体的な進路は決まっていなかったけど、準1級を持っていると大学入試で優遇されると聞いていたので、とりあえず狙ってみることにしました。
はじめてS-CBT方式で受けたのですが、スピーキングの試験で「もう一回言ってください」と言わなくてももう一回聞けるので、小さなことかもしれませんが割と助かりました。S-CBTは紙ではなく画面上で受ける試験なので、本番に近いアプリやWebサービスで慣れていくとよいと思います。
『スマホ・PCを問題形式別に使い分けて学習』
娘の英検受験をきっかけに自分も久しぶりに挑戦することにしました。
英検カコモンというわかりやすいネーミングが目に留まり、受験の3か月前に登録して本番まで使い続けました。
勉強は主に通勤電車の中です。環境的に長文問題や、過去問1回分を通しで解くのは厳しかったので、「今日の1問」と「分野別特訓」の長文以外の問題を中心に取り組みました。
ライティング問題や、1回分通しで解くときは、家で時間をとってじっくり取り組みました。
今回は英検カコモンを3か月使って準1級に合格できたので、1級の対応も期待してますよ!
英検準1級の対策法は
どういう対策が必要?
まずは実力をチェック
まず過去問を1回分、時間を計って本番と同じ条件で解いてみることから始めましょう。自分の実力を測り、出題傾向を知ることができます。あまりに難しいと感じたら、英検準1級レベルの文法・語彙の学習から始めるか、自分の実力に近いひとつ下の級である2級の受験を考えてみてもよいかもしれません。
過去問が対策の要
本格的に英検準1級の対策を開始したら、過去問を複数年分解いていきましょう。試験形式に慣れることで、素早く解答できるようになります。
過去問を解き終わったら必ず答え合わせをして、間違えた問題の解説を読み、なぜ間違えたのかを確認しましょう。答え合わせの結果をもとに、間違えた問題を解き直すことで、正答率を上げることができます。
また、英検準1級合格に必要な正答率は公表されていませんが、7割以上の正答率で合格している人が多いと報告されているため、正答率7割に満たない分野は重点的に取り組むとよいでしょう。過去問を解くことで、合格までの距離と自分の苦手分野を把握し、今後の学習計画を立てる上での指針としてください。
「英検カコモン」なら過去問9回分
旺文社のWebアプリ「英検カコモン」なら、最新9回分の過去問をスマホで手軽に解くことができます。移動時間やちょっとした空き時間にも学習できるので、ぜひ活用してみてください。学習の記録から苦手分野がすぐわかり、間違えた問題に絞り込んで学習することもできます。
\ 最新過去問を無料で学習/ 英検カコモンはこちら!平均的な学習時間
必要な学習時間は、現在の英語力によって大きく異なります。英語に触れる頻度や学習の質によって前後しますが、3か月~半年程度の対策期間を想定しておくとよいでしょう。
旺文社が行った調査では、英検準1級受験者が対策に費やした期間としてもっとも多かったのは「半年以上」の31.8%、次いで「3か月」の15.7%、「1か月」の14.8%でした。3か月以上の割合が半数に達しており、長期間学習している方の割合が多いと言えます。

リーディングの対策方法
リーディング問題の概要
英検準1級のリーディングには、大問1の単語・熟語問題と、大問2・3の長文読解があります。
大問1:短文の語句空所補充問題で、語彙力と文脈理解が問われます。
大問2:長文の語句空所補充問題で、説明文や評論文が出題されます。
大問3:長文の内容一致選択で、説明文や評論文が出題されます。
早めの語彙対策と文脈をつかむ力
リーディングは英検準1級レベルの単語を身につけ、長文読解の対策をすることが必要です。単語学習は暗記や復習に時間がかかるため、早めに取り組む人が多いことがわかっています。長文読解は、過去問を解いて対策しましょう。
⻑⽂読解では、時間内に読む力をつけることが大事です。タイトルと最初の数⽂をしっかりと読み、⼤意をつかみながら⻑⽂の構造を意識して、読んでいきます。段落はつなぎ⾔葉と5W1H(when, where, why, who, what, how)に注意しましょう。そして設問を参照して答えに関係する部分を読み解いていきます。
⼤問2では、空所の前後が重要です。
⼤問3では、⽂章の流れと設問の順序はほぼ対応しているということを覚えておきましょう。
ライティングの対策方法
ライティング問題の概要
英検準1級のライティング問題は、「英文要約」と「英作文」の2種類が出題されます。
要約問題:提示された200語程度の英文を読み、その内容を60~70語で要約します。
英作文:提示された社会性の高いトピックに対して、与えられたポイント4つのうち、2つを⽤いて、120~150語で書きます。
とにかく書いて添削を受けること!
ライティング対策のコツは、「とにかく書いて、添削を受けること」を繰り返すことです。
「自分の解答は合格レベルなのか、模範解答を見てもわからない」「語彙・文法をどのように直したらよいかわからない」「まだ解答を書ける自信がない」といった疑問や不安を抱く人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、実際に解答を書いて添削を受けることです。解答の完成度に自信がない段階でも、どのように書いたらよいかアドバイスを受けることによって、効率的にブラッシュアップすることができます。さらにこれを繰り返せば、書き方や語彙・文法が身につき、高い評価を得られる解答を書くことができるようになります。学校や塾の先生に見てもらう機会がない場合は、AIを活用した添削サービスを利用してみましょう。
「英検カコモン」のライティングAI採点なら
ChatGPTなどの生成AIを利用して英文添削を行えば、語彙・文法の間違いを指摘してくれますが、英検の観点に沿った評価は難しいでしょう。
「英検カコモン」のライティングAI採点機能は、旺文社が英検の観点に基づいて設計した評価基準でフィードバックを返すので、得点アップにつながるヒントがもらえます。
\ ライティングAI採点/ 詳しくはこちら!リスニングの対策方法
リスニング問題の概要
英検準1級のリスニングは、Part 1〜3の3つのパートからなり、社会性の⾼い内容を聞いて理解できる力が必要です。
Part 1:男⼥2⼈の会話を聞いて内容にあった選択肢を選びます。家族や友⼈、同僚同士や店員と客の話題が中心です。
Part 2:150語前後の⽂章が読み上げられます。科学・技術、医療・健康、動物・⾃然をテーマとしたものが中心です。
Part 3:アナウンスや⾳声ガイダンスなどの英⽂が読み上げられます。仕事の連絡や説明、留守電の内容などの⾳声が中心です。
話の主旨や要点を理解する訓練を
解答時間を守って過去問に取り組みましょう。
出題形式がほぼ決まっているため、過去問に取り組むことによって、解答時間内に英文全体の流れをつかみやすくなります。答え合わせのあとは、放送⽂のスクリプトを確認しながら⾳声を聞き直してみましょう。聞き取れなかった単語があれば、リスニングの音声をお手本に発音の練習をするとよいでしょう。
特にPart3は情報量が多いため、話の主旨や要点を理解する力が必要です。まとまった分量の英文を一度だけ聞いて、その内容を紙に書き出し、スクリプトや全訳を見てどの程度合っていたか答え合わせをする訓練をすると、要旨をつかむ力が備わってきます。
面接・スピーキングの対策方法
面接・スピーキング試験の概要と流れ
英検準1級のスピーキングでは、社会性のある話題について受け答えができる力が求められます。
面接形式の試験では、入室から退室までの流れがあらかじめ決まっているため、事前に確認しておきましょう。
入室・着席:試験官の指示に従って入室し、着席します。
挨拶・本人確認:試験官と挨拶を交わし、本人確認が行われます。
問題カードの提示:問題カードが渡され、黙読する時間が与えられます。
ナレーション:問題カードのイラストを見て、その内容を説明します。
質問への応答:問題カードの内容や、それに関連する質問、受験者の意見を問う質問に答えます。
退室:試験官の指示に従って退室します。
過去の出題例は、在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動、キャッチセールス、護身術などです。
まずは声を出して答える練習から
スピーキング対策で重要なのは、難しい単語を覚えることよりも、とにかく声に出して質問に答える練習をすることです。頭の中で文を組み立てられても、実際に口に出す練習が不足していると本番では言葉が出てきません。本番をイメージしながら練習することで、スムーズに答えられるようにしていきましょう。
「英検カコモン」なら面接のシミュレーションができる! S-CBTにも最適!
英検カコモンの二次試験対策では、自動で質問音声が再生され、解答時間内で自分の解答を録音する機能があるので、面接のシミュレーションにぴったりです。S-CBTの試験本番さながらの流れを再現しています。
本番と同じような環境で練習を積むことで、試験当日の緊張を和らげ、実力を最大限に発揮できるようになります。試験前にぜひ取り組んで、自信をつけておきましょう。
\ 英検カコモン/ 今すぐ使ってみる
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